この投稿は、SORACOM Arc ビジネスコンテストの応募記事です。
当記事で説明している内容 - 特に実現手段は、十分な検証がとれた事柄のみを取り上げているわけではなく、
今後実現しうるソリューションの便益を説明するための参考情報に留まります。したがって、今後の実現局面では詳細が再検討・変更されることがあります。
顧客(屋外での監視カメラシステムを構築・設置しようとしている事業主体を想定しています)の
統合・設置要件に特化したキッティングサーバー/サービスを導入することで
1) 設置工事に派遣する要員要件が緩和されることで、工事費用のコストダウンが図れる
2) 設置工事の作業時間を削減し、作業ミスによる事故を減らすことができる
Coral Edge のオールインワンモデル(Coral Edge Box、Coral Edge Middle)は、
屋外監視カメラ案件で多く受け容れられています。
顧客による、工事事前/別ロケーションでのインテグレーション(パッケージングや、配線、キッティング、
ネットワークやアプリケーションの動作確認)を前提とした Coral Edge シリーズとは異なり、
屋外監視カメラ案件では、少ロットで顧客に購入されることが多く、
現地設置までのリードタイムが短く、設置現場で機材・資材を合流させ、
設定や調整までをおこなう案件への適用も多いです。
これら案件に導入するシステムの難しさを表にまとめました。
このたび SORACOM より発表された Arc は、
一般に SIMを装填してセルラー回線を用いインターネットゲートウェイとして運用される Coral Edge シリーズにとっては、
イーサネットインタフェースを用い副次的に SORACOM 閉域網 ひいてはインターネットへのアクセスする手段となります
このことは、カメラシステムの導入でしばしばおこなわれる「現地でのキッティング」において、接続性の問題を解決する上で強力な武器となることを考えました。
従来では、設置場所現地に持ち込まれる、カメラシステムはあくまで「キッティング済」であり、
SIM やネットワーク設定を現地で変更することは考慮されません。
しかし、実際にはカメラを設置してみての設定変更であったり、
現地で初めて 機材とSIMを結合したり、
現地で発覚するモバイル接続性の問題解決のために、キッティング済みの設定を「壊して」調整するケースは往々にしてあります。
SORACOM Arc により本番回線とは別の、キッティングのためのインターネットアクセスを得、そのうえで
物理的なロケーションの違いによらず利用できるキッティング機能を構築すれば、
時間的・道具的・調達上の制約から難易度が高くなりがちな「現地でのキッティング」をもっと簡単に、
手戻りなく達成することができるものと考えています。
詳細は割愛しますが、Coral Edge ではこの「現地でのキッティング」を実現するための下地を備えております。
ご興味のある事業者の方は、ぜひライブロックテクノロジーズにお声がけください。